ギザの大ピラミッド、バビロンの空中庭園・・・一般的に知られている世界の七不思議は、本当に不思議なものばかりです。しかし、それらは、科学で全く説明がつかないほどの不思議なのでしょうか?考えてみると、この世界・・・いや、この世には、ずっと大きな不思議が存在していると思います。
そこで、科学的には解明されていないが、確実に存在する、「本当の世界の七不思議」を調べてみました。
ちなみに、この不思議に、答えはありません。仮説すらありません。仮説すら立てられないほど謎なのです。でも、存在している謎なのです!だから、本当の世界の七不思議は、本当にすごいのです!
本当の世界の七不思議7:生命
実は、生命については、七不思議に入れるつもりはありませんでした。 生命の誕生は、確率が低くても確率ゼロでなければ、いずれ発生するし、進化も、遺伝子の変化が起こるなら、確率的により環境に適した生き物が残っていくのも自然なことだと思います。
今まで紹介した他の不思議の前では、圧倒的に人間が理解可能なレベルだと思っていました。
ただ、やはり深い謎があるため、考え直して、最後の七不思議に入れさせていただきました。
生命の謎その1:生命が複雑すぎる
人間やクジラやゾウは、本当に複雑です。特に脳は複雑です。
科学技術で作られた電子機器やコンピュータなど、比べ物にならないほど複雑なのです。もし宇宙人がいないなら、宇宙で最も複雑な構造体かもしれません(たぶん宇宙人はいますが)。
そんな複雑な構造体である生命体が、科学の力を借りずに、自然にできたというのは、不思議なことであると言わざるをえません。
生命の謎その2: 生命はエントロピー増大の法則に逆らっている
もう1つの謎は、 生命はエントロピー増大の法則に逆らっているということです。
エントロピー増大の法則とは、あらゆるものは、
・偏りがある状態から均一になる
・複雑な構造から単純な状態になる
・秩序ある状態から混沌な状態になる
という法則です。
しかし、生命の構造はとても複雑であり、しかも、生命誕生以来、進化の流れの中でどんどん複雑になっています。
一説には、生命だけが、エントロピー増大の法則に逆らっているそうです。すごいですね。
この理由については、一応、仮説があります。
仮説1:局所的に増大しているだけであって、生命へのインプットとアウトプットも含めると、 エントロピーは増大している 。
仮説2:エントロピー増大の法則に何かしら間違いがある。
おそらく仮説1であり、生命は、エントロピー増大の中で発生した、局所的な減少に過ぎない・・・のだろうなと思っています。
砂山に例えると、砂山が崩れていくのはエントロピーが増大していることになるが、その過程で、局所的に複雑なお城みたいな構造が発生した、ということなのだろうと思っています。
そう考えると、生命というのは、局所的なエントロピーの揺らぎの中で発生した、全体的な流れの中で消えていく、なんとも悲しい存在であるように感じます。
そんな悲しい存在が、宇宙の点粒である星の上で、命を懸けて仲間を守り、子を育て、病気や怪我に苦しみながらも、一所懸命に生きている…そう考えると、それは素晴らしいことだと思えます。